家族葬エピソード304:「また、お母ちゃんの娘で産んで」

「最期の言葉は『ありがとう』って。かすれた声で言った『ありがとう』が今も耳に残ってるの...」
そうお話ししてくださった娘様。
故人様と一緒に暮らしていた娘様は目に涙を浮かべ
「独りになっちゃった...」
と、寂しそうに呟かれました。

朗らかで明るく、いつも笑顔。ユーモアでいらっしゃった子供想いのお母さんだったとお伺い致しました。
『たまには紅をつけなさい』って言われていたほどお洒落な方だったそうで、淡い色がお好きだった故人様が好みそうな淡いピンク色のお棺を用意させていただき、ご遺族の皆様とても喜ばれておりました。

ご納棺の儀では、皆様の手をお借りし故人様のお体を清められ、お棺の中へ故人様を納めていただきました。故人様お気に入りの可愛らしいツーピースのお洋服や靴、愛用の櫛なども一緒に添えられました。私共スタッフとともにご遺族の皆様とさせていただいたご納棺の儀。故人様を想う皆様の涙とあたたかい優しさに触れたひとときでした。

ご遺影写真は、柔らかい雰囲気に包まれたお人柄が滲み出たような笑顔が印象的なお写真。
デイサービスに楽しく通われていた際に撮られたお写真だそうです。そのお写真を前に、故人様とのたくさんの思い出話とともに
「昔は自宅葬とかで、話したり悲しむ時間もなく過ぎてしまった。家族葬は本人の希望なんです。家族葬にして良かった!
みんなでゆっくり話しもできるし、思い出話をして笑ったり泣いたり...皆さんのおかげです。とても感謝しています」
と、私共に感謝のお言葉を掛けてくださりとてもありがたく感じました。

最後のお別れの時。
皆様が想いを込めて折られた折り鶴とともに、お孫様と一緒に折らせてもらった蝶々も、たくさんのお花とともにお柩の中へ手向けられ、笑っているように見えた故人様のお顔に
「うわー!キレイ!写真と同じ顔!」
と感嘆の声があがりました。
しばらくの間、故人様を見つめられる皆様。
次第に別れの寂しさが込み上げる中、寂しい想いを内に隠し、涙を浮かべながらも笑顔で
「何十年か振りにお化粧して...笑って見送ってやらんとね!」
と、自らを奮い立たせるように声を震わせおっしゃった娘様の一声でみなさまお一人ずつ故人様へお声を掛けられました。

「ありがとね」
「また会おうね」
「みんなに送ってもらって良かったな」
そして最後に...
「また、お母ちゃんの娘で産んでな」
娘様が声を掛けられて、皆様の手でお柩の蓋を閉じられご出棺となりました。

涙を隠し、精一杯の笑顔で。
たくさんの愛情を注いでくださった故人様への愛に溢れたお別れでございました。


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