家族葬エピソード300:「初孫からの手紙」
「父を送るうえで心残りがあります。
父の意識があるうちに、感謝の言葉が言えなかったことです」
喪主を務められたご長男様がおっしゃったお言葉が胸に響きました。
その想いが『最後は良くして送ってあげたい』という思いに変わり上質なプランを選ばれ、喪主様の想いをしっかりと受け止め、お手伝いさせていただく身として気が引き締まる思いでした。
12人兄弟の8番目に生まれたという故人様。
長年、タクシーの運転手として勤め上げ、その背中を見て育たれた喪主様も故人様と同じ道を歩まれ、その情熱をしっかり受け継がれていらっしゃいました。
喪主様の故人様に対する想いは人一倍強かったことと思います。
式場の祭壇には溢れんばかりのお花で埋め尽くされ、遠方にお住まいでご参列できなかったご長女様やお孫様からの想いが込められたご供花も届けられました。
真っ赤なポロシャツを身に付けられたご遺影写真。
お柩の中にもそのポロシャツが納められ、お顔の横にはお孫様からのお手紙が添えられていました。
お伺いすると、ご参列できなかったお孫様からメールで届けられた故人様へのお言葉をパソコンで文字に起こしお手紙にしてお柩の中へ入れられたとのこと。
「初孫からの手紙。葬儀で読んであげたいけど涙で言えそうにない」
と、残念そうにおっしゃったので、
「せっかくなので、宜しければ代読いたしましょうか?」
と申し出た私共の提案に喜んでくださり、大切なお手紙をお預かり致しました。
お式の中で、お孫様からのお別れのお言葉として代読させていただきました。
幼い頃の思い出や、一緒に北海道旅行に行く夢が叶えられなかったこと。
おじいちゃんの性格をそっくり受け継いだ自分がいたこと。
そして、お別れに立ち会えなかった謝罪とともにお世話になったことへの感謝の思いが綴られ
「コロナが落ち着いたら必ず会いに行くから待っててね。最後に笑顔で送ります」
と、締め括られておりました。
そのお言葉は、離れていても故人様を想う気持ちは変わらないと教えていただきました。
最後のお別れでは、式場内のたくさんのお花を思い出話とともに手向けられ
「お母さんが先に逝っちょんけんな、このお花を持ってってな」
「仲良くケンカしな~」
と、笑みが溢れておりました。
最後に、よく着られていたお洋服やハンチング帽子などと一緒に、私共で用意させていただいた故人様がお好きだった銘柄のビールに唐揚げ等を手向けていただき
「いっぱい呑みよえ~」
「可愛がってくれてありがとう」
と、喪主様の心残りを払拭するかのようにたくさんの『ありがとう』のお言葉や想いで溢れ、澄み渡る寒晴の空の下、ご出棺となりました。
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