家族葬エピソード270:「2人でいっぱい呑んでいいよ!」
お柩の前には沢山のお酒とおつまみが供えられていました。
故人様は70代の男性。
お酒が大好きで、とりわけ仲間とワイワイ呑むのがお好きだったそうです。
奥様亡き後、男手ひとつで3人の子供を育ててきました。
「自分たちが子供の頃は『優しい父』ではなく、いつも厳しく物言いもキツい人だったんですよ」
と長男である喪主様は、遺影写真に写るお父様をいたずらに少し睨みつけそうおっしゃいました。
でも、皆様が成長されるにつれ秘めたあたたかさを知っていったそうです。
「釣った魚をさばき食卓に並べ、自分たちが美味しそうに食べるのを満足そうに微笑んでいた様子が今でも蘇ってくる。
家族が増え、孫達が父を慕っていたのもそういう所からかもしれない」
と染み染みおはなしされていました。
お孫様達は式場内をあっちにこっちにと元気に探検しながら再会を楽しんでいました。
しばらくして、それぞれのお孫様が
「お手紙を書く!折り紙する!夜一緒に作ろう!」
と相談しはじめました。
1人の男の子がそばにいた私に
「いい?」
と尋ねてきました。
「いいよ!いっぱい作って。できたら明日おじいちゃんに見せたいから、一度おばちゃんの所に持ってきてくれる?そしておじいちゃんに渡そう」
そう言うと
「うん!」
と全員嬉しそうに頷き控室に走っていきました。
まわりで見ていたお身内の方もにこやかにお子様達を見送っていました。
葬儀の日の朝、早起きの子供達は早速『作文と作品』を持ってきてくれました。
目の前でお柩の前の机に飾ると、みんな自分の作品を確認し、目を輝かせてご両親に報告しにいきました。
お別れの時、喪主様はそんな子供達の事にも触れ、最後に
「何より向かった先でお母さんとの再会したら、2人でいっぱい呑んでいいよ!」
と目に涙をにじませご挨拶されました。
悲しいお別れも元気で無邪気な子供達のおかげで心あたたまるお葬式だったと、皆様明るい表情で式場を後にされました。
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