家族葬エピソード259:「今、生かされている事を考えてみてください」
優しく微笑んでいるご遺影写真。
祭壇も女性らしくピンクのお花でいっぱいでした。
故人様は72歳の女性でした。
入院されてから、十数時間も経たずに、息を引き取り...
喪主のご主人と娘様は、ただただ呆然とされており、あまりの突然のお別れに深い悲しみに暮れておりました。
娘様は泣き腫らした目をしており、ご主人も信じられない様子で、お柩の中の奥様をじっと見つめておりました。
まだ現実として受け入れる事が出来ない様子が見受けられました。
ご家族様のご希望で、病院から御自宅へと連れて帰られて、そののち会館へと入っていただきました。
娘様からは
「一晩、家に帰れただけでも家族で一緒にゆっくり出来ました」
と仰ってくださいました。
式場では、何度も何度もお柩のお母様の所へ行き、泣き崩れる娘様。
見ている私も辛い想いでいっぱいでした。
お寺様が到着されて、ご家族様と暫くお話されておりました。
お寺様も信じられないといったご様子でした。
通夜の際でのご法話では
「明日が。明後日が。生きているのが当たり前じゃない。
そう思っていても叶わない事もあります。
【生老病死】
死は、必ずやって来る事なのです。今、生かされている事を考えてみてください。」
と、話されて、皆様うなずいて聞かれておりました。
最後に喪主様よりお礼のご挨拶がございました。お参りに来て頂いた方へのお礼を述べられました。
そして、まだ奥様の死を受け入れられない事。我慢強い奥様への感謝のお言葉。
隣の娘様は泣きながら聞かれていました。
翌朝、私共が式場に入らせていただくとご主人は、奥様の傍の椅子に座り、ずっと奥様の傍を離れず、何か話しかけているようでした。
ご挨拶を済ませて、少しそっとしておいてあげようと思い、準備等済ませて、最後のお時間、ゆっくりしていただきました。
娘様はお母様に宛てた、お手紙を書かれておりました。開式前にそっと胸元に入れていただきました。
お2人に故人のお人柄をお伺いした所、ご主人からは即答で
「頑張り屋でした」
と返ってきました。
娘様も
「仕事も家事も一切手を抜く事なく両立していました。
自分の時間を削ってでも家族の為に尽くしてくれていた母でした。
そして...明るくユーモラスな母でした。」
と力強く答えてくださいました。
葬儀も終わり、ゆっくりとお花を手向けていただき、最後のお別れをされ、娘様は最後の最後までお母様との別れを惜しんでおられました。
ご生前はよく3人で家族旅行へ行かれていたご家族様でした。
最後の旅行も少し前に行かれていたようで、旅行先で購入されたお母様の大好きな「柿」も一緒にお柩に納められました。
急な形で大切な方を亡くされて、深い悲しみに暮れるご家族様に、そっと手を合わせお見送りさせていただきました。
●判田台会館コールセンター
0120-45-1357
家族葬の判田台会館
大分県大分市判田台北4丁目1-3
097-597-4813
●備庵コールセンター
0120-01-8768
家族葬の備庵【牧・下郡】
大分県大分市下郡1686-2
097-547-7995
家族葬の備庵【山津】
大分県大分市山津町2丁目5-6
097-578-9494
家族葬の備庵【別府・船小路町】
大分県別府市船小路町4-6
0977-76-5618
家族葬の備庵【別府・堀田】
大分県別府市堀田7-1
0977-75-8768
家族葬の備庵【豊後大野・みえ】
大分県豊後大野市三重町菅生1652-1