家族葬エピソード257:「五匹のうさぎ」
今回お手伝いさせて頂きましたお式の故人様は93歳の女性の方でございました。
喪主様は、御一緒に住んでいらした二男様がつとめられました。
「男ばかりの三人兄弟だったからとても厳しかったし、辛抱強くしっかりした人やったな親父よりも強かったし家では一番大将。
男ばっかりやけん厳しくないと言うことも聞かんかったしね。
親父が死んでもうかなりになるけど兄貴が一緒に居てくれたけん寂しくはなかったんやないかな?」
裁縫が得意だったそうでご自慢の腕を生かして内職をされ家計を支えておられたとの事でございました。
何か好物はありましたか?とうかがったところ好き嫌いなく何でも美味しく食べてらしたとのこと...
「自分達を腹一杯に食べさせてくれて、自分は残った物を食べてたのを覚えてる。
だから、肉でも、魚でも何でも好き嫌いなしやった。
たまに食べる新鮮な刺身を美味しそうに食べよったのは思い出すなぁ~。」
記憶の片隅にあった新鮮なお刺身をお供えとしてご準備させて頂きました。
県外に離れて暮らしておられる三男様が
「離れていたからこそ次々と母ちゃんとの想い出を思い出す。
その時の仕草とか、口癖とか。
居なくなって気が付く。
これじゃいけんのやけどね。」
と記憶をたどり、どんどん想いが溢れ出ておられるようでございました。
お花も大好きだった故人様。
祭壇の色とりどりのお花にも大変喜んでいただきました。
お別れの際、祭壇のお花をすべてお入れし、ジュエリーやバッグ、うさぎの置物が好きで集めていらしたとの事でしたがお柩に入れて差し上げることが出来ないと伝えたところ、お孫様が中にお手紙を書かれ折り紙でうさぎを折ってくださり
「叔父二人、父、兄貴と僕の五匹のうさぎです。
ばあちゃんもこれで寂しくないかなと思って。」
五匹のうさぎが見守っているかのように入れていただきました。
「母ちゃんあっちに行っても忘れんで。」
喪主様の言われたお言葉が最後のお声がけのお言葉となりご出棺となりました。
ご自慢のお母様の想い出話を嬉しそうに、懐かしそうに矢継ぎ早に話されておられた三男様のはにかむようなお顔が印象的なお式でございました。
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