家族葬エピソード205:「心配かけないように俺、頑張るわ」
「カステラが、大好きで病院の売店にでていたら全て買い占めてたんです」と、にこやかにお話をされる娘様。
県外に住まわれているのですが、お母様の容態が悪くなられてからはずっと病室で、寝泊まりをされていて最後まで熱心に看病をされていたとお聞きしました。
お別れはご親族の4名様。
そこで故人様の色々な思い出話がはじまりました。
病院のパジャマを嫌がって絶対にきない!と言われいくら説得してもダメで、ご自分の好きな花柄の派手な服を着ていた事。
いつも笑顔を絶やさず、とても明るい方だったという事、でしたが娘様は小さな声で「すごっい大ざっぱだったんですよ」」とニコッと笑っておっしゃってしました。
庭仕事が好きでお元気な頃はまめに草むしりをされていて、いつもキレイにしていた事、など皆様も笑顔でお話をされていました。
ご遺影のお写真は病院内で何枚か撮ったものでした。
お聞きしていた通りのお洋服姿で娘様とお二人で写っているお写真は、満面の笑みでピースサイン。
とてもお元気そうに見えましたが、よく見たら空気を送るチューブをされていました。
「ホントはきつかったと思うけど、私達の前ではいつも笑顔で弱音は聞いたことがないんです」と、それまで笑顔だった表情はくもり、涙をためてお話してくれました。
するとそれまでにこやかだったお姉様達も、「順番が違うわな、なんで、1番若いのに先に逝くん、ダメやろ」と悔しそうにどうにもならない現実を受け止めるのがきつそうでした。
儀式の最中にお寺様が 「生きてるうちに親孝行をするのは大変難しい事です。色々な物を買ってあげても親は喜ぶが、1番の孝行は親に心配をかけない事です。親はいくつになっても子供の事が1番心配なんですよ」とお話をされていました。
息子様娘様もうなずいて涙をぬぐっていました。
その後、とても無口でほとんどお話をされてなかった息子様が皆様に「今まで心配ばかりかけてきたけど、これからは心配かけないでいいように俺、頑張るわ」と力強くお話しされていました。
温かなお気持ちのこもったお別れをされ、ご出棺となりました。
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