家族葬エピソード179:「小さな頃の思い出の味」
優しそうなお人柄が伝わってくるような眼差しで、朗らかな笑顔の故人様のご遺影写真。
背景に選ばれた空と同じような晴れやかな空の日に旅立たれました。
家族だけでゆっくり見送ってあげたいとのご遺族様のご意向で、ご葬儀のみの一日葬を希望され、故人様のお傍でゆっくりお過ごしになっておられました。
お式が始まるまでの間、奥様をはじめお子様方やお孫様方みなさまで賑やかに談笑されている声が絶えることなく聞こえておりました。
ご家族様で故人様との思い出話をたくさんされていたそうで、娘様は「小さい時、お父さんによく競輪に連れて行かれよったけど、そこで食べる天ぷらのおでんが美味しかったんよ~!なんか昔のこといろいろ思い出すわぁ」と、故人様との思い出の光景や二人で食べた思い出の味などを懐かしんでおられ、笑みが溢れておりました。
故人様がいかにご家族を愛していらっしゃったかが伝わってくるような家族の仲の良さが窺え、故人様との思い出をみなさまで語り合うお姿がとても微笑ましく心あたたまる思いでした。
お式も滞りなく進み、最後のお別れの時間では、ご家族様が故人様へとたくさんご用意されていた生前お好きだった焼酎に甘いお菓子をお顔の側に納められ、そして、スタッフにて切り花にさせていただいた祭壇のお花をご遺族のみなさまに故人様のお顔まわりからお足元までたくさん手向けていただきました。
お顔まわりにお花が入ると娘様はお柩にすがりつき、嗚咽を漏らしながら泣き崩れました。
きっとたくさんの思い出が走馬灯のように駆け巡ったのだと思います。
溢れる想いに涙が止まらない娘様のお姿にとても胸が痛みました。
息子様は故人様のお傍にお顔を寄せると、想いを言葉に紡ごうとしますが伝えきれない程の想いを言葉にすることができず、一生懸命に涙をこらえるお姿がありました。
そんな息子様を支え、息子様の奥様は代弁するかのように「ありがとうございました。いつも優しい声で声を掛けてくれて...本当にお世話になりました。迷わず良い所に行ってくださいね...」と、故人様へ声を掛けられました。
みなさまが順番に故人様のお顔に触れ、目に涙を浮かべる中、「よう頑張ったな...楽になったね」とお声を掛けられながら故人様の体や手を何度も、何度も、とても優しくさすってあげる奥様のお姿がとても印象的で、ご夫婦の深い愛情や絆が伝わってくるようでした。
感謝の想いを「ありがとう」の言葉にのせ、お孫様の「ありがとう...行ってらっしゃい」の一言を合図に、ご家族みなさまの手でお柩の蓋を閉じられ、ご出棺となりました。
ご遺影写真のように優しい眼差しでご家族を大きな愛で包み、見守ってこられたであろう故人様のお人柄が偲ばれる愛に溢れた心あたたまるお見送りでございました。
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