家族葬エピソード151:「命の尊さを痛感」
故人様はまだまだお若く、娘様はご結婚されたばかりの新婚さん。
これから出会えたであろうまだ見ぬお孫様のお姿や成長を見ることなく、突然のお別れとなりました。
「家族だけでそっと見送りたい」とのご遺族様のご意向でした。
あまりにも突然のお別れに、茫然とされた御主人。
長年連れ添った故人様のお側から離れがたいように同じ空間にいらっしゃいました。
式場の椅子にかけられ祭壇の遺影写真を見つめられては、時折お顔を伏せられている後ろ姿が悲しみに打ちひしがれておりました。
何度も故人様の眠るお柩の側に行かれては故人様のお顔をご覧になり、そして離れてはまたお側に寄り添いを繰り返されておりました。
娘様もまた、そんな御主人と同じように何度も故人様のお側に寄り添い静かにお過ごしでした。
そして、そのお二人に寄り添うように支えられている息子様のお姿がありました。
声を掛けるのもはばかれる程、皆様のお姿が辛く悲しい現実を物語っており、今も現実が受け入れられないような計り知れないお悲しみが窺えました。
ご遺族様のお気持ちを思うと、とても胸が詰まる想いでした。
私共スタッフで『故人様が安らかでありますように』と心ばかりの折り鶴を折り、そっと故人様へ手向けさせていただきました。
ご葬儀当日、娘様が故人様へと想いをしたためられた『おかあさんへ』と表書きされたお手紙が置いてありました。
想いを言葉にするのは辛く、「涙で言えない...」とおっしゃられ、お預かりさせていただき故人様のお側に折り鶴とともにお供えさせていただきました。
お式の間ずっと、溢れる涙を何度も何度もタオルで拭われていた娘様は、ご自身が書かれたお手紙が視界に入ると嗚咽を漏らし泣き崩れそうになりました。それでも、肩を震わせながら時間をかけて手を合わせられているお姿に涙が出そうになりました。
最後のお別れでは、祭壇の色鮮やかなお花を切り花にし、故人様へ手向けていただきました。
御主人や息子様は言葉にならない表情で...娘様は涙でいっぱいの辛い表情で...手向ける花に皆様それぞれの胸の内に抱える多くの想いをのせてお柩から溢れんばかりに入れられ、娘様はお柩の中へそっとお手紙を添えられました。
「お母さん」「お母さん」とささやくようなか細い声で何度も故人様に呼び掛ける娘様。
静かに涙をそっと拭われ故人様を見つめる息子様。
そして、故人様のお顔に手を添え、掛ける言葉が見つからない御主人。
心ゆくまでお別れをされ、私共スタッフが手を合わせお見送りする中、静かにゆっくりとご出棺となりました。
皆様の想いが故人様に届いているといいな...そして、時間はかかるかもしれませんがご遺族様の心が少しでも癒えていってほしいと願わずにはいられない程、命の尊さを痛感した深いお悲しみのご葬儀でございました。
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